目次

  1. 畳需要は縮小「将来的に家業を継続できるか」
  2. 初めての経営革新計画 達成できなかった理由とは
  3. 目標未達でも…経営革新計画で得た成果
  4. 秩父インターネットFMでスポットCMを活用
  5. 紹介や口コミも依然として高い効果
  6. 仕事の開拓に飛び道具はなくても

 最近では新しい住宅から和室が少なくなっています。また、畳は経年劣化すれば修理が必要ですが、それをしないで和室を洋室にリノベーションすることも多くなりました。このように畳の需要が以前ほどないので、畳店は経営的に苦戦を強いられています。

埼玉県横瀬町にある富田製畳所

 埼玉県横瀬町在住の「富田製畳所」の4代目、富田宣保さんも苦戦している一人です。富田さんは職業訓練校を卒業後、先代の父のもとで働き、伝統の製畳技術を習得。2011年には技能グランプリで2位になるほどの腕前となり、30歳で父から家業を受け継ぎました。

 横瀬町は秩父市に隣接するのんびりとした静かな町です。高度成長期からバブル時期には、大手セメント採掘会社の社宅がたくさんあり、新しい畳や、畳の修理といったオーダーがひっきりなしにありました。しかしセメント業の衰退とともに需要が減少、少子高齢化で町から若者がいなくなり空き家が増加、安価な材料で畳を作る施工業者の参入など数々の原因が重なり、畳屋の商いは縮小傾向に。

 「現在家族が問題なく食べていける収入はありますが、将来的に家業を継続できるか否かは不透明です」と富田さんは言います。

 将来への危機感を打破すべく、富田さんが所属していた秩父商工会議所のサポートのもと、7年前に経営革新計画に着手しました。

 経営革新計画とは、中小企業が「新事業活動」に取り組み、「経営の相当程度の向上」を図ることを目的に策定する中期的な経営計画書です。国や都道府県(富田さんの場合は埼玉県)に計画が承認されると様々な支援の対象になります。

(続きは会員登録で読めます)

ツギノジダイに会員登録をすると、記事全文をお読みいただけます。
おすすめ記事をまとめたメールマガジンも受信できます。