目次

  1. ラーメン店の倒産件数の推移
  2. 八戸の人気ラーメン店 3つの閉店理由

 東京商工リサーチの調査によると、2023年1~8月のラーメン店の倒産は、28件と、2022年の年間倒産(21件)を上回り、2021年の年間倒産に並んでいます。このペースのままでは、2009年以降で最多だった2013年の42件を超える可能性もあるといいます。

 倒産28件のうち、資本金1000万円未満の小規模・零細店舗が26件を占めており、経営体力の乏しい店舗でとくに影響が甚大です。倒産が増えている原因として、東京商工リサーチは「コロナ関連支援の縮小・終了に加え、食材価格や光熱費の高騰、人件費の上昇が深刻さを増している」と分析しています。 

鶏白湯に大量の煮干をあわせ、低加水の麺に濃厚な魚介風味がからむドラゴンラーメン

 青森県八戸市で1日平均100人を超える来客のあったラーメン店「ドラゴンラーメン」が2022年10月閉店しました。経営していた公認会計士は、閉店した理由をツギノジダイに寄稿しました。

 1ヵ月の売り上げは240万円。当時は2023年ほどには光熱費も材料費も高騰していませんでしたが、売上高から食材費、人件費、光熱水道費などを差し引くと手元に残るのは60万円ほどだったといいます。

 このほか、利益率だけではない、閉店に影響した3つポイントについて詳しく解説しています。

  1. 小規模店舗は原材料などの価格交渉力に乏しい
  2. 地方の人口減少と働き手不足
  3. インターネットの誹謗中傷