2023年1~8月のラーメン店の倒産、前年同期の3.5倍 物価高など
2023年1~8月のラーメン店の負債1000万円以上の倒産が28件と、前年同期の3.5倍に上ることが東京商工リサーチの調査で明らかになりました。その理由として、コロナ禍の影響に加え、物価高、人件費上昇も直撃していることがあると分析しています。事例とともに紹介します。
2023年1~8月のラーメン店の負債1000万円以上の倒産が28件と、前年同期の3.5倍に上ることが東京商工リサーチの調査で明らかになりました。その理由として、コロナ禍の影響に加え、物価高、人件費上昇も直撃していることがあると分析しています。事例とともに紹介します。
東京商工リサーチの調査によると、2023年1~8月のラーメン店の倒産は、28件と、2022年の年間倒産(21件)を上回り、2021年の年間倒産に並んでいます。このペースのままでは、2009年以降で最多だった2013年の42件を超える可能性もあるといいます。
倒産28件のうち、資本金1000万円未満の小規模・零細店舗が26件を占めており、経営体力の乏しい店舗でとくに影響が甚大です。倒産が増えている原因として、東京商工リサーチは「コロナ関連支援の縮小・終了に加え、食材価格や光熱費の高騰、人件費の上昇が深刻さを増している」と分析しています。
青森県八戸市で1日平均100人を超える来客のあったラーメン店「ドラゴンラーメン」が2022年10月閉店しました。経営していた公認会計士は、閉店した理由をツギノジダイに寄稿しました。
1ヵ月の売り上げは240万円。当時は2023年ほどには光熱費も材料費も高騰していませんでしたが、売上高から食材費、人件費、光熱水道費などを差し引くと手元に残るのは60万円ほどだったといいます。
このほか、利益率だけではない、閉店に影響した3つポイントについて詳しく解説しています。
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