目次

  1. 小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)とは 2024年は5類型
  2. 申請要件
  3. 持続化補助金の補助上額・補助率
  4. 持続化補助金の補助対象・活用事例

 小規模事業者持続化補助金(持続化補助金)は、小規模事業者が自ら経営計画を作成して取り組む販路開拓を支援します。店舗改装、広告掲載、展⽰会出展費⽤などが補助対象となります。

 政府は成果目標として、事業終了後1年で、販路開拓につながった事業者の割合を80%以上にすることを目指しています。政府の2023年度補正予算に、持続化補助金も含む中小企業生産性革命推進事業として2000億円を盛り込んでいます。

 2024年は、以下の5つの類型があります。

  • 通常枠
  • 賃金引上げ枠
  • 卒業枠
  • 後継者支援枠
  • 創業枠

 各申請類型の申請要件は以下の通りです。

  • 賃⾦引上げ枠…事業場内最低賃⾦を地域別最低賃⾦より+50円以上とした事業者(既に達成している場合は申請時点の事業場内最低賃⾦より+50円以上)
  • 卒業枠…⼩規模事業者として定義する従業員数を超えて規模を拡⼤する事業者
  • 後継者⽀援枠…アトツギ甲⼦園のファイナリスト等となった事業者
  • 創業枠…過去3年以内に「特定創業⽀援事業」による⽀援を受け創業した事業者
小規模事業者持続化補助金の類型と補助上限・補助率(経済産業省の補正予算案からhttps://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2023/hosei/pdf/pr.pdf)

 補助上限は通常枠が50万円、それ以外の枠が200万円です。また小規模事業者が免税事業者からインボイス発行事業者に転換する場合、一律に補助上限を50万円上乗せし、補助上限が通常枠は100万円、それ以外は250万円になります。

 また補助率は2/3ですが、賃金引上げ枠に取り組む事業者のうち、赤字事業者は3/4となります。

 持続化補助金の補助対象は、店舗改装、広告掲載、展示会出展費用などの見込みです。以下のような活用事例があります。

  • 革の染色加工をする会社が、オリジナルブランドの魅力発信のため、著名な映像作家を招いてのプロモーションビデオ作製に活用
  • 鰹節製造の事業者が、江戸時代から続く希少な伝統製法をアピールするためのリーフレットやポスター作製に活用