改正旅館業法、事業譲渡の手続きを変更 2023年12月から
2023年12月13日に施行された改正旅館業法により、旅館業の事業譲渡の手続きが簡略化され、譲受人は、承認手続をすることで、新たな許可を取得せずに営業者の地位を承継できるようになりました。ただし、営業者の地位を承継した場合、6ヵ月以内に少なくとも1回調査を受ける必要があるので注意が必要です。
2023年12月13日に施行された改正旅館業法により、旅館業の事業譲渡の手続きが簡略化され、譲受人は、承認手続をすることで、新たな許可を取得せずに営業者の地位を承継できるようになりました。ただし、営業者の地位を承継した場合、6ヵ月以内に少なくとも1回調査を受ける必要があるので注意が必要です。
政府広報オンラインは、旅館業法とはホテルや旅館などの健全な発達を図るとともに、施設の衛生水準を保ち、国民生活を向上させるための法律と紹介しています。
改正旅館業法の施行で、2023年12月13日から、ホテルや旅館の営業者はカスタマーハラスメントに当たる特定の要求を行った人の宿泊を拒むことができるようになりました。
厚生労働省の公式サイトによると、これまでは、旅館業を事業譲渡される場合、新たに旅館業営業許可を受ける必要があったのですが、改正旅館業法は、新たに事業譲渡に関する手続きについても整備しました。
厚生労働省によると、2023年12月13日から、旅館業の事業譲渡について、合併・分割・相続の場合と同様に、譲受人は、新たな許可の取得などを行うことなく、あらかじめ承認手続を行うことにより、営業者の地位を承継することができます。
ただし、都道府県知事は、営業者の地位を承継した者の業務の状況について、承継された日から6ヵ月以内に、少なくとも1回調査しなければならないこととなりました。
厚労省は「譲渡人が事業譲渡を行おうとする場合、管轄の保健所にあらかじめ相談するようお願いします」と呼び掛けています。また、譲渡人は、必要に応じて譲受人と連携し、保健所に対し、事業譲渡後の衛生管理や事業の方針などを説明する必要もあります。
譲受人には、事業の継続や従業員の雇用の維持により衛生水準を確保することが求められます。
厚労省の公式サイトは、リーフレットで事業譲渡について以下のような注意点を列挙しています。
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