目次

  1. アニマルウェルフェアの牧場
  2. 「お婿さん」探しで農学部へ
  3. 就職を延期して泣く泣く家業へ
  4. 直営店の売り上げが急伸
  5. 父に訴えて新店舗の運営を担う
  6. クラファンで目標額を大幅超
  7. 平日の昼でも店に行列
  8. 販売部門を法人化して未来へ

 磯沼ミルクファームは1952年、磯沼さんの祖父が創業し、2代目の父・正徳さんがオープンファームへと事業を拡大。2ヘクタールの牧場で、6種類の牛約90頭と羊数頭を飼育しています。

 アニマルウェルフェアを重視し、牛が自由に歩き、食べ、寝ることができるフリーバーンの牛舎を導入しています。えさには、おからやビールかす、くず野菜などを混ぜたエコフィードも取り入れ、廃棄コストやエネルギーロスの削減にも努めます。

牛がのびのびと歩き回れるように育てています

 30年ほど前からは、生乳だけでなく加工製品の自社製造を始め、牧場やオンラインショップで販売するほか、百貨店やホテル、飲食店などに卸しています。

 6種類の牛の特性を生かし、牛の名前をふたに記したヨーグルトは、推しの牛ができるほどの人気商品。中でも「ジャージープレミアムヨーグルト」は、その時期に最も甘みがありクリーム分の濃い生乳を出すエリート牛が選ばれます。1頭1頭大切に育てるからこそ、時季や個性によるミルクの味わいの違いを出せるそうです。

 学校からの見学や酪農体験にも積極的で、従業員は17人、年商は約2億円にのぼります。

人気商品のヨーグルト(磯沼ミルクファーム提供)

 子どものころの磯沼さんは、家業に対し複雑な思いでした。「家だけど仕事場という感覚で一線を引いていました。小学生の時、自分の家に社会科見学に行くこともあり、変な感じもしました」

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