目次

  1. タウンページとは
  2. 番号案内の104とは
  3. 2026年3月31日で終了・継続する電話帳サービス
  4. 2026年3月31日で終了・継続する番号案内サービス
  5. タウンページ最終版は2025年1月から発行
  6. 紙媒体のタウンページと104、なぜ終了?
  7. 地域企業に必要となるWebとSNS発信

 NTTタウンページの公式サイトによると、タウンページとは、店舗や企業を探したい時に、職業名やサービス名から店舗・企業の名前、電話番号、住所などの情報を探すことができるNTT東日本・NTT西日本が発行する職業別電話帳です。

 2022年度のタウンページ発行部数は約3,140万、本文掲載件数は約500万、約14万の広告が掲載されているといいます。

 NTT西日本の公式サイトによると、104とは、利用者から申し出のあった名称(氏名・企業名等)と住所から、電話番号を音声案内するサービスです。

 2026年3月31日で提供を終了・継続する電話帳サービスは以下の通りです。

  • タウンページ(職業別電話帳)
  • タウンページ情報販売サービス(掲載情報をデータベースとして提供するサービス)
  • 各地域で発行する電話帳
  • 電話番号照会記録(サービスユーザから提供される掲載名・住所等のリストに基づき電話番号を回答)
  • CD-ROM電話帳(タウンページ掲載情報をCD-ROMで提供)

 一方で、原則3年ごとに点字で官公庁や福祉施設、公共サービス、医療機関、交通機関等を独自に収録した「点字電話帳」は継続します。

 2026年3月31日23時59分で提供を終了・継続する番号案内サービスは以下の通りです。

  • 番号案内104(氏名・企業名と住所から、電話番号を案内するサービス)
  • NTTファクス104(104への電話番号やファクス番号の問い合わせを、ファクスで受けるサービス)

 一方で、電話帳の利用が困難な人を対象に、番号案内(104)およびNTTファクス104を無料で提供する「ふれあい案内」が継続予定です。

 2024年12月までは全職種を掲載した紙媒体のタウンページを配布してきましたが、紙媒体の最終版は、職種を177種に絞り2025年1月から2026年3月にかけて地域ごとに発行ます。さらにインターネット上で全職種を閲覧可能なタウンページWEB版として提供予定です。

 そのため、タウンページの重複掲載料は、タウンページWeb版に掲載の全職種が対象となります。タウンページの重複掲載が不要の場合は、NTTタウンページへの問い合わせが必要です。

 タウンページに掲載されている番号情報は、NTTタウンページの「iタウンページ」での検索が可能です。「iタウンページ」は2024年秋にリニューアル予定です。

 タウンページ冊子版配達の申し込みなどはNTT東・西日本のプレスリリースへ。

 紙媒体のタウンページと104が終了する理由として、NTT東日本などは「スマートフォンの普及等に伴い電話番号検索方法が多様化したことで、タウンページへの広告掲載数が減少するとともに、番号案内の利用数も大幅に減少して」いることを挙げています。

 かつて、タウンページは、地域の住民や企業との接点となってきましたが、Webの台頭により、相対的に存在感は薄れてきました。地域企業が今後、認知度を高めるには、WebサイトやSNSの情報発信を強めていく必要があります。

 まずは、自社サイトの充実を図りましょう。顧客に自社の商品やサービス、企業情報を伝えるための効果的なツールの一つです。また、可能な範囲でSNSを使った情報発信にも取り組みましょう。

  • Webサイトはスマホに対応し、見やすい・わかりやすいデザインとする
  • Webサイトには商品やサービスの説明、会社案内、最新情報など顧客にとって有益な情報を掲載する
  • 自社が得意とする領域のキーワードを検索エンジンで調べたときに自社が上位表示されるSEO対策に取り組む
  • Googleビジネスプロフィールに掲載する情報を充実させる
  • Facebook、Instagram、TwitterなどのSNSアカウントを作成し、ターゲット層を設定したうえで商品やサービス、イベント情報などを発信する