目次

  1. アクションスポーツに強み
  2. 「ビルを出る」で家業に
  3. 「当時は甘い気持ちだった」
  4. 「まるで昭和」の仕組みを改革
  5. 就業規則や人事評価をアップデート 
  6. コロナ禍で下した経営判断
  7. 月1回、父から会社の歴史を聞く
  8. ミッションを社員に落とし込む
  9. 草野球に特化した店をオープン
  10. スポタカの強みは「ミックス感」

 スノーボードやスケートボード、そしてサーフボード…。スポタカの店内をのぞくと、他にはないスポーツ用品がずらりと並びます。アイテム数は全カテゴリーで6千~7千点にのぼります。現在は3店舗を抱え、心斎橋のスケートボード専門店「スポパー」の隣には、全天候型のスケートボードパークも設け、子どもたち向けのスクールを開いています。

 スポーツ用品販売を中心に年商は約5億円。従業員数は40人前後(正社員27人、2024年5月現在)です。

スポタカの心斎橋ビッグステップ本店(スポタカ提供)
スポタカの心斎橋ビッグステップ本店(スポタカ提供)

 2019年には、eスポーツ事業「スポタカEX」を立ち上げました。高橋さんは「顔の広い父や地域の町衆に声をかけ、人が集まる仕かけを考え、心斎橋でeスポーツの大会を開きました」。

 「町衆」という響きが、大阪中心部で長年商売をしてきた歴史をうかがわせます。

心斎橋で開いたeスポーツ大会(スポタカ提供)
心斎橋で開いたeスポーツ大会(スポタカ提供)

 スポタカは1922(大正11)年、大阪・なんばで創業しました。日本でサーフィンがはやり始めた1960年代、いち早く海外からサーフボードを買い付け、1990年代に年商は大きく伸びました。

 子どものころから「家業を継げ」と言われた記憶がなく、高橋さんは「親に頼りたくない気持ちが強かった」と振り返ります。

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