目次

  1. 潮目変わったトランプ前米大統領の銃撃事件
  2. トランプ氏・ハリス氏、7月の情勢ではほぼ互角
  3. トランプ氏かハリス氏か 世界情勢への影響を予測
    1. 対日姿勢、いずれも継承か
    2. 米中対立、厳しい姿勢を継続か
    3. 台湾政策には差異 台湾の本音はトランプ氏よりハリス氏か
    4. 欧州との関係に要注視 ウクライナ支援にも影響
    5. 北朝鮮問題にも温度差生まれる可能性

 米東部ペンシルベニア州パトラーで開かれた共和党の政治集会で2024年7月13日、トランプ氏が演説中に突然銃撃を受けました(トランプ氏はSNSに「銃弾で撃たれて、右耳の上を貫通した」と投稿)。

 しかし、トランプ氏はその直後、右耳から出血しながらも支持者に向けて右手の拳を高々と挙げると、会場は大きな拍手に包まれました。

 この銃撃事件も影響し、選挙戦で劣勢に立たされていたバイデン大統領は7月21日、秋の大統領選での再選を断念し、後任候補としてカマラ・ハリス副大統領を支持する考えを示しました。

 ホワイトハウスの公式サイトに掲載された米国民向けの演説で、バイデン氏は「数ヵ月のうちに、米国民は米国の将来の進路を選択するでしょう。私は自分の選択をしました。私は自分の意見を表明しました。偉大な副大統領カマラ・ハリスに感謝したいと思います。彼女は経験豊富で、タフで、有能です。私にとって素晴らしいパートナーであり、我が国の指導者でした。選択はあなたたち、米国民にかかっています」と訴えました。

 ハリス氏はジャマイカ出身の父とインド出身の母との間に生まれ、これまでにカリフォルニア州司法長官、上院議員などを務め、既にトランプ打破に向けて臨戦態勢に入っています。

 トランプ氏はバイデン氏よりハリス氏の方が戦いやすいと主張していますが、ハリス氏は7月23日、激戦州の1つである中西部ウィスコンシン州での選挙集会でトランプに必ず勝利すると強い意気込みを示しました。

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