目次

  1. 旧レナウン、破産の経緯
  2. 「レナウン」が復活へ

 東京商工リサーチによると、旧レナウンは、1902創業の有力ブランドを育てた老舗アパレル。CMソングなど広告戦略が奏功して業界大手に成長した。しかし、業績が悪化し、2010年に中国の繊維大手・山東如意科技集団有限公司の傘下に入りました。

 しかし、業績回復の遅れや山東如意グループへの売掛金の回収難に加え、コロナ禍の影響を受け2020年5月、子会社から民事再生法の適用を申し立てられていました。負債は138億7900万円。

 民事再生による再建を目指し、2020年9月、主力ブランド「ダーバン」「アクアスキュータム」を事業譲渡した先がオッジ・インターナショナルでした。

 旧レナウンはその後、再生計画を作成できず2020年11月27日に東京地裁から破産開始決定を受けました。

 小泉グループのオッジ・インターナショナルは2024年9月2日、「レナウン株式会社」(旧レナウンが前株に対し、新社名は後株)に社名変更すると発表しました。

 旧レナウンの事業譲受から4年過ぎ、「アクアスキュータム」「ダーバン」は堅調に推移し、主力事業として成長。

 社名を「レナウン株式会社」とすることで、当社の主力事業、またその業態や業容をより分かりやすくステークホルダーに伝えることができ、認知度の向上と事業のさらなる発展につながると考えての社名変更だといいます。

 2024年2月期の全社売上高は129億円、主力ブランドであるアクアスキュータム51億円、ダーバン51億円となり、いずれも前年比二桁増で推移しており2025年2月期は140億円を目指すと説明しています(売上高はすべて小売り売上)。