大規模な太陽フレア、太陽中央付近で発生 10日深夜から通信障害に注意
情報通信研究機構(NICT)によると、太陽面中央付近にあった黒点群でXクラスの大規模な太陽フレアが2024年10月9日に起きました。地球方向へ放出されたコロナガスが10日深夜から11日未明に到来し、地球周辺の人工衛星の障害やGPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害などが生じる恐れがあるといいます。
情報通信研究機構(NICT)によると、太陽面中央付近にあった黒点群でXクラスの大規模な太陽フレアが2024年10月9日に起きました。地球方向へ放出されたコロナガスが10日深夜から11日未明に到来し、地球周辺の人工衛星の障害やGPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害などが生じる恐れがあるといいます。
NICTの「宇宙天気予報」によると、太陽フレアとは、太陽の黒点付近で生じる爆発現象のことで、強い紫外線やX線、電波等が放射されるほか、太陽の上層大気であるコロナガスが放出され、地球に到来すると大規模な宇宙環境変動を引き起こすこともあります。
発生したフレアのX線強度の最大値により、小規模なものから、A、B、C、M、Xの順にクラス分けされています。2024年10月9日に観測された太陽フレアはX1.8です。
5月に連続で起きた太陽フレアよりは規模は小さいものの、地球への影響は規模だけでは決まりません。発生した場所にも左右されるため、太陽の中央付近で起きた今回の太陽フレアには十分な注意が必要です。
NICTによると、X1.8クラスの太陽フレアにより、日本でも規模が弱いながら、9日10時45分~12時00分に、高度60-90km程度のD領域が異常電離して電子密度が高くなり、通常はD領域を通過する短波帯の電波が吸収されてしまう「デリンジャー現象」が起きました。同じころ、電波ノイズの原因となる太陽電波バーストも観測されました。
さらに地球に向かってコロナガスの放出が観測されています。10月10日の深夜以降に地球に到来することが予想され、地磁気嵐が発生する可能性があります。
この影響により、地球周辺の人工衛星の障害やGPSを用いた高精度測位の誤差の増大、短波通信障害などが生じる恐れがあり、注意が必要です。
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。