目次

  1. アナテック・ヤナコ、ルーツは1892年創業
  2. デジタルからほど遠かった入社当時
  3. 生産管理も他部門への依頼もすべてデジタル
  4. 業務フローチャートで会社全体の業務を把握
  5. 困りごとが出たら「熱いうちに打て」
  6. スムーズに導入できたのは後継ぎだからこそ
アナテック・ヤナコは1892年創業の板ガラスやランプなどのガラス類の販売を手掛ける柳本商店が発祥
アナテック・ヤナコは1892年創業の板ガラスやランプなどのガラス類の販売を手掛ける柳本商店が発祥

 アナテック・ヤナコは1892年創業の板ガラスやランプなどのガラス類の販売を手掛ける柳本商店から始まります。柳本製作所への社名変更を経て、環境計測部門が1985年にアナテック・ヤナコとして独立。

 その後、環境計測機器メーカーとして、水質計測機器や大気・ガス計測機器、研究所用機器を開発・製造してきました。

アナテック・ヤナコの仕事風景
アナテック・ヤナコの仕事風景

 桺本さんは法政大学卒業後、企業向けソフトウェアなどを開発しているメーカーに入社し、エンジニアとして開発業務に携わっていました。その後、2社の起業を経て、京都大学MBAに在学中に母が経営する「アナテック・ヤナコ」に入社しました。

桺本頌大さん
桺本頌大さん

 入社当時、タイムレコーダーは紙。受発注はFAXのやり取りで机の上は大量の紙が積みあがっていました。決裁書類も紙だったため、役職者全員が確認してハンコを押すまでに、2週間以上かかったこともありました。「これは早急に取り組まねば」と覚悟を決めました。

 そこから桺本さんは数年かけてITツールを導入し、デジタル上で意思決定ができる仕組みを整えていきます。

 2024年冬時点の会社で使っているツールは全部で14個。

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