目次

  1. 「AI製造部長」や「AIキムテツ」 旭鉄工が採用
  2. AIキムテツにインタビュー 未来予測やカイゼンも
  3. Q:自動車産業が10年後どのような変革を遂げるのか?
    1. 製品ポートフォリオの再構築
    2. 生産効率とコスト削減の徹底
    3. カーボンニュートラルへの対応
    4. グローバル市場への適応
    5. 付加価値ファーストの経営
    6. 具体的なアクションプラン(1-2年目)
    7. 具体的なアクションプラン(3-5年目)
    8. 具体的なアクションプラン(6-10年目)
  4. Q:プラスチック成型加工で電力消費を20%削減するには?
    1. 成型機の待機電力削減
    2. 成型サイクルの最適化
    3. 冷却装置の効率化
    4. エアー漏れ対策
    5. 乾燥機の運転効率改善
    6. 搬送装置の待機電力削減
    7. 成型機の保守による効率向上
    8. 加熱システムの断熱強化
    9. 夜間・休日の電力管理徹底
    10. エネルギー管理システムの導入
  5. Q:お菓子の製造工程で従業員からアイデアが出るには?
    1. アイデアを気軽に出せる「カイゼンカード制度」
    2. 提案が即反映される「スピード承認プロセス」
    3. カイゼンが「見える化」される掲示板やアプリの導入
    4. 成果に応じた報酬制度の導入
    5. チーム対抗の「カイゼンバトル」開催
    6. 「やってみる文化」を根付かせる
  6. Q:公言していない木村社長の秘密とは?

 旭鉄工の2023年度の売上高は169億円。従業員数は425人に上ります。IoTを活用したDXで電力消費を42%削減するなどして、収益を年10億円近く改善させている企業です。

 木村さんは2025年1月に東京・表参道で開いたイベント「第5回 日本を変える中小企業リーダーズサミット」(ツギノジダイ、Eight主催)に登壇し、「DX成功の鍵は経営者自身にあり:AI時代の挑戦と覚悟」と題した講演をしました。

 木村社長は講演のなかで、具体的なAI活用方法を紹介しました。

 元々、PDCAのうち、PLAN(問題確認)とCHECK(効果確認)をIoT化していましたが、「カイゼンの知能化」として、生成AIで構築した「AI製造部長」が200本の製造ラインのIoTデータを自動巡回し、IoTデータを解釈し、「D(カイゼンアドバイス)」もできるようになりました。

サイクルタイムのばらつきについてアドバイスするAI製造部長
サイクルタイムのばらつきについてアドバイスするAI製造部長

 具体的には、毎朝、データを自動分析したAI製造部長のカイゼン案がSlackに投稿されると、人間の製造部長が現場に指示し、メンバーが対応するという仕組みが回っています。 

 さらに木村社長のクローンだという「AIキムテツ」は、著書「付加価値ファースト」のデータなどを生成AIに学習させたものです。すでに次のような仕事の一部を任せているそうです。

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