正和堂書店のブックカバーが生まれたきっかけ

 記事「本離れの現代に 正和堂書店3代目が始めた『集めたいブックカバー』」によると、正和堂書店3代目の小西康裕さんが「やはりお店に足を運んでもらうためには、店自体にもっと魅力が必要なんだ」と考え、イスキャンディのバーの部分が栞になっているブックカバーを自腹で制作しましたのがはじまりでした。

初めてブックカバーを制作したのはアイスキャンディ。バーが栞になっている(正和堂書店提供)
初めてブックカバーを制作したのはアイスキャンディ。バーが栞になっている(正和堂書店提供)

 人気の秘密は、その仕掛け。クリームソーダならば、栞(しおり)がアイスクリーム、カバーする書皮がソーダ水。オルガンならば栞が鍵盤、本体が書皮となっているなど、2種類のアイテムをドッキングさせると世界観が完成するようになっています。

人気はクリームソーダのブックカバー。包装もカフェのテイクアウト風(正和堂書店提供)
人気はクリームソーダのブックカバー。包装もカフェのテイクアウト風(正和堂書店提供)

 2017年からスタートしたこのオリジナルブックカバー、すべて3代目・小西さんがアイデアを出し、自らデザインしたものです。SNSを通じて広く知られ、「かわいい」「集めたい」と好評。わざわざ北海道や沖縄、海外からもブックカバー目当ての来客もあるそうです。

 オリジナルブックカバーのサービスが軌道に乗り始めてから、文庫本の売り上げは2倍にアップしたといいます。活字離れとも言われる現代で、書店に足を運びたくなるストーリーは記事「本離れの現代に 正和堂書店3代目が始めた『集めたいブックカバー』」へ。