錦城護謨の工場には、液体や固形を金型に入れて、熱してゴムに変える約120台の成形機がずらりと並ぶ。できる製品は1~2センチの小さいものから数メートルのものまで約5000種類に及ぶ。「何でも自由にできる。レシピがたくさんある料理店のようなところです」と担当者。

 1936年の創業時はゴムを買い付け、自動車メーカーなどに売る商社だった。戦後自社で製造も手がけるようになり、魔法瓶の口ゴムや炊飯器のパッキンなどを製造してきた。高度経済成長期は需要が相次ぎ、会社は成長した。

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