目次

  1. GビズID(gBizID)とは
    1.  GビズIDでできること
    2. e-Govとの違いは?
  2. GビズIDの取得方法
    1.  gBizエントリー
    2. gBizIDプライム
    3. gBizIDメンバー
  3. GビズIDのメリット
  4. GビズIDのデメリット
  5. GビズIDの登録申請の流れ
    1. 事前準備(ワンタイムパスワードをSMSで受信)
    2. 申請書を作成・ダウンロード
    3. 申請書と印鑑証明書を郵送
    4. メール受信
  6. 問い合わせはGビズIDヘルプデスクへ
  7. 法人・個人事業主向けマニュアル

 経済産業省によると、GビズIDとは、複数の行政サービスを1つのアカウントで、利用できる認証システムです。

 GビズIDアカウントを取得すると、たとえば、次のような電子申請に利用できます。

 政府全体で行政手続のコストを減らそうと、電子申請の義務化が始まっています。社会保険関連では「e-Gov電子申請」があります。こちらは申請できる種類が多い一方、電子証明書(電子署名用証明書)の取得や手続の行政手数料などで費用がかかります。

 一方、GビズIDは無料で取得でき、経済産業省の補助金の多くでは必須となっています。ただし、まだ申請できる種類が少ないのが現状です。

 GビズIDは3種類のアカウントがあり、電子申請によって必要なアカウントが違います。登録に必要なものも変わります。

GビズIDの3種類のアカウント
GビズIDの3種類のアカウント登録に必要なもの

 オンラインで即日発行が可能なアカウントです。GビジネスIDマイページや行政システムへのログインができるようになります。取得後にgBizIDプライムに変更できます。

 法人代表者や個人事業主のアカウントです。補助金の申請などでは、このアカウントが必要です。印鑑証明書と登録印鑑を押した申請書を運用センターに郵送し、原則2週間以内(2021年3月時点では3週間以上)の後に作成されます。

 組織の従業員用のアカウントです。gBizIDプライムの利用者が作成します。gBizIDプライムが許可したサービスのみ利用できます。

 経済産業省によると、GビズIDのメリットは次の通りです。

  • いつでも申請できる
  • どこからでも申請できる
  • 移動時間や交通費、郵送費などのコスト削減が期待できる
  • 書類の押印が不要

 利用できる行政サービスは、順次拡大される予定ですが、まだすべての電子申請の手続きには対応できていません。

 新型コロナの感染拡大で電子申請の需要が増え、gBizIDプライムアカウントID発行までの期間は2週間以上かかるので、事前準備が必要でアカウントによっては印鑑証明書などの書類の郵送が必要です。

 補助金申請などに必要なgBizIDプライムを例に解説します。

 gBizIDプライム作成に必要なものは、ワンタイムパスワード(1回限りのパスワード)をSMSで受信するためのスマホまたは携帯電話、そして印鑑証明書(個人事業主の場合は印鑑登録証明書、いずれも発行日から3カ月以内)と登録印です。事前に準備しましょう。

 「GビズID」の公式サイトから「gBizIDプライム作成」のボタンをクリックして、申請書を作成、ダウンロードしてください。申請書が手書きで修正していると、無効となり時間がかかります。誤りが見つかった場合は、再度申請してください。

 必要事項を入力して、作成した申請書と印鑑証明書を「GビズID運用センター」(住所不要で〒530-8532 GビズID運用センター宛で届きます)に郵送してください。宅配業者のサービスは利用できません。

 審査状況は、「GビズID」の公式サイトの「申請状況確認」ボタンから確認できます。

 申請が承認されると、メールが送られてきます。件名に「【GビズID】gBizIDプライム登録申請の受け付けのお知らせ」と書かれています。メールに記載されたURLをクリックし、手続きを進めてください。

 申請方法や技術トラブルなど、GビズIDの問い合わせは「GビズID ヘルプデスク」へ。電話やメールが使えます。返答に時間がかかる場合もありますので、よくある質問も参照してください。

 GビズIDのクイックマニュアルは公式サイトからダウンロードできます。

gBizIDプライム編(PDF方式:2.48MB)

gBizIDメンバー編(PDF方式:2.34MB)

gBizIDエントリー編(PDF方式:1.03MB)