「DX」が最もGoogle検索されるのはいつ?DXの進め方・事例も紹介
日本で1年のうちで「DX」という言葉が、最も多くGoogleで検索される週をご存じですか?Googleトレンドによると、1月の第1週です。様々な企業・団体のトップの年頭の挨拶で「DX」という言葉が出るのに合わせて多く検索されていると考えられます。そこで、改めてDXとは何かに加え、中小企業ならではのDXの進め方を紹介します。
日本で1年のうちで「DX」という言葉が、最も多くGoogleで検索される週をご存じですか?Googleトレンドによると、1月の第1週です。様々な企業・団体のトップの年頭の挨拶で「DX」という言葉が出るのに合わせて多く検索されていると考えられます。そこで、改めてDXとは何かに加え、中小企業ならではのDXの進め方を紹介します。
DXはDigital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略称です。
経済産業省のレポートによれば、「企業がデータとデジタル技術を活用してビジネスモデルを変革するとともに、競争上の優位性を確保すること」と定義しています。
ポイントをわかりやすく言うと、DXは、ビジネスをデジタル化するだけでなく、デジタル化で集めたデータを生かしてビジネスモデルから変革させるものです。
Google上での「DX」の検索ボリュームの推移を分析すると、2019年ごろから増加傾向にあることが伺えます。ゲームソフト「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」が発売された2020年3月をのぞけば、1年のうちで最も「DX」が検索されるのが1月の第1週です。
様々な会社の年頭所感などで盛り込まれる「DX」について、検索して調べようとしている検索行動が伺えます。2022年も、SBI損保、Box Japan、NTT東日本など様々な会社の年頭所感に「DX」というキーワードが盛り込まれて発表されました。
とはいえ、突然、会社の上層部が「DXを進めよ!」と号令を出しても現場は簡単には変えられません。日々の業務が忙しいなか、長年慣れ親しんだ進め方の方が効率良く動けますし、新しいツールの使い方を覚えなければいけない負担も重くのしかかります。
「いちばんやさしいDXの教本」著者、進藤圭さんは「いきなりDXを目指さず、DXそっくりさんから始めましょう」と話します。具体的には次のような手順を進めています。
それでも、まだ遠く感じられるのがビジネスモデルの変革です。そこで、進藤さんは「ビジネスモデルの変革は自社ができたものを売るのが早いです」と話します。
つまり、自社のデジタル化を進めるなかで感じた課題を解決するITツールを開発し、それを同じ課題を抱える他社に販売する方法を提案しています。
実際に自社のデジタル化をもとに事業化した事例を紹介します。
福岡県鞍手町にある地域密着型の外壁塗装専門店「フクモト工業」は、塗料の残量をリアルタイムに把握できないことや、無駄な在庫を抱えがちなことに、長年頭を悩ませていました。
そこで、社長は、オリジナルの在庫管理システムを開発することを考えました。これによって、自社の課題を解決したばかりか、開発したシステムを「らくらく塗装屋さん」と名づけて同業者に販売することで、売上アップも実現しました。
手芸用品の卸売りを手掛けるハマヤ(京都市)は、4代目がIT人材と一緒に、DXで労働時間を削減し、その経験を生かしてITコンサル事業を立ち上げました。その結果、利益率が大幅に高まりました。
鳥取県の不動産「ウチダレック」は、業務効率化のためのDXを始めるにあたり、まずITツールを導入するのではなく、業務プロセスの分析から始めました。その結果、週休3日にすることに成功しました。開発したシステムを他社向けに販売しています。
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