目次

  1. 転職活動の相談したら入社することに
  2. 30歳目前 キャリアに悩んでいた
  3. 「相談に乗ってくれる存在がいると安心できる」
  4. 「関係性が怖いよね」 その答えは
  5. 仕事で大切な「誰とするか」

 事業承継の前後で旧友に入社してもらうべきか否か。そんな投稿に対し、金属加工メーカー「エナテック」の5代目後継ぎ予定の榎並幹也さんは最近、旧友が2022年冬からの入社を決めたことを明らかにしました。

 旧友とは小学生のころからのつきあいで、エナテックに入社している榎並さんの弟にとっても「近所のお兄さん的な存在」だったといいます。ただし、元々、エナテックへの入社は考えていませんでした。転職の決め手は何だったのか。榎並さんと旧友に対し、オンラインでインタビューすることにしました。

 全国小売大手の店長を任されている旧友は、異動の辞令を受け、30歳を目前にキャリアについて悩んでいました。「どんな業種でも営業という仕事は必要です。これまでは、消費者向けのビジネスを経験してきましたが、企業向けのBtoBの仕事にも携わりたいと考えていました」

 自分の力で商品を売る、その提案力を強みとし、今後さらに伸ばしたいと考えていました。しかし、異動の辞令を受け取ってしまうと、あと4、5年は別の店舗で店長の仕事を続けることになりそうです。

 2022年1月ごろ、子ども時代からよく知る榎並さんが家業で採用担当をしていると聞いて相談することにしました。営業という仕事は、学び続ける姿勢があれば、業種を問わず深めていける仕事の一つです。

 しかし、旧友にとって製造業は理系の仕事というイメージがあり、なんとなく苦手意識を持っていました。すると、榎並さんから「一度、うちの現場を見てみたら?」とアドバイスをもらいます。

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