目次

  1. ハングリー精神を抱ける環境に
  2. 父への報告を毎日欠かさず
  3. 足場であふれかえったセンター
  4. 次世代の足場でイノベーション
  5. 20センチ高い足場が評価
  6. 2018年をターニングポイントに
  7. イメージ変革へオフィスを改装
  8. 徳川秀忠の生き様を目指して

 タカミヤは1969年、髙宮さんの父・東実さんが創業し、2002年に髙宮さんが代表取締役社長に就任しました。建設現場に「次世代足場 Iqシステム」という看板製品を広げ、仮設機材の製造・販売や、レンタル、海外事業を展開しています。連結売上高(23年3月期)は前期比5.3%増の約419億円、従業員数(連結)は1364人にのぼります。

 髙宮さんは1992年、26歳のときタカミヤにいち社員として入社しました。当時は決算書の内容がさっぱり理解できなかったといいながらも、家業で生き抜く過酷さや経営への危機感をひしひしと感じました。

 「裏を返せば、常にハングリー精神を抱ける恵まれた環境に身を置けたかもしれません。社内の問題を見つけ、どんどん解決する日々が続きました」

 幼いころから後継者として育てられ、父との会話は常に敬語。家でも父を「社長」と呼んでいました。

 「自分にも選択肢があればいいのに、と思ったことはたくさんあります。『道はこれしかない』と決めつけられるように育てられたのは、内心すごく嫌だったかもしれません」

 しかし、負けず嫌いな性格が幸いし、もやもやをはね返しました。

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