目次

  1. 1日揚げパン800個 気仙沼の老舗和菓子店「紅梅」
  2. 東日本大震災で店も職人も失った
  3. 菓子屋になる 幼い頃から一度もブレない信念
  4. 大好きな祖父の死 託された言葉を忘れない
  5. 4代目は餡離れを危惧 若者向けの商品開発に尽力
  6. 大人気クラフトビールブーム でも年間40トンの廃棄
  7. 自慢の餡×洋菓子 「麦芽かす」をアップサイクル
  8. じいちゃん 俺、新しい和菓子作っているよ

 気仙沼にある老舗和菓子店「紅梅」は、お菓子の向こう側に見えるお客様の笑顔を大切に、伝統的な製法を守りながら、北海道産の小豆を使用した自家製餡にこだわり、地元・気仙沼に人々に愛されるお菓子作りをしてきました。

人気商品「亀の子もなか」

 創業以来、65年丹精込めて作り続けている人気商品「亀の子もなか」や季節限定の上生菓子。

 また自家製餡「こしあん」をパンで包み、上質の米から採れた油で揚げた、和菓子屋が作る「揚げパン」は1日に800個売れている、地元の漁師さん御用達の品です。

1日に800個売れている「揚げパン」

 紅梅の4代目、千葉玄武(げんぶ)さんは、幼い頃から、まるで餡のように優しい祖父と、甘さを際立たせる食塩のような厳しさがある父の作るお菓子に囲まれて育ちました。

 気仙沼では老舗のお菓子屋さんということもあり、自己紹介をすると、周りの大人から「お菓子の紅梅さんの息子さんか」と言われました。玄武さんは、それを疎ましく感じるのではなく、誇らしくて仕方なかったと言います。

 「うちのお菓子のおいしさは、自分が一番分かっていた。紅梅の息子である自分が自慢だった」と、笑顔で小学生の頃の自分を振り返ります。

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