目次

  1. 中堅企業とは 従業員2000人以下と定義
  2. 中堅企業成長促進パッケージ 政府が取りまとめ
    1. 国内投資拡大・イノベーションの促進
    2. 良質な雇用の実現
    3. 外需獲得の支援
    4. 経営基盤の強化・整備

 経産省によると、中堅企業は、中小企業を卒業した企業であり、規模拡大に伴い経営の高度化といったビジネスの発展や商圏の拡大・事業の多角化が見られる段階の企業群のことを指します。

 中堅企業は国内で事業・投資を拡大し、地域での賃上げにも貢献している一方、国際的にみると、中堅企業から大企業へと成長する企業の割合は低く、成長投資などが十分でないという課題がありました。

 というのも、従業員300人以下または資本金3億円以下の企業が中小企業とし、その規模を超える場合は大企業と位置付けられ、中小企業向けの支援策の対象外となっていたためです。そこで経産省が中堅企業を「常時使用する従業員の数が2000人以下の会社等(中小企業を除く)」と定義づけ、政府が支援策をまとめることにしました。

中堅企業者の定義
中堅企業者の定義

 政府は2024年3月、中堅企業に効果的な18事業を中心にまとめた中堅企業成長促進パッケージを公表しました。首相官邸の公式サイトには、関連施策190事業も含めたパッケージがPDF方式で掲載されています。

 中堅企業成長促進パッケージは、以下の4つの柱で構成されています。

  1. 国内投資拡大・イノベーションの促進
  2. 良質な雇用の実現
  3. 外需獲得(グローバル展開・インバウンド取込)の支援等
  4. 経営基盤の強化・整備

 中堅企業が国内での事業や投資を拡大し、イノベーションを推進するための支援が盛り込まれています。

  • 中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金【経産省】
  • 大規模投資促進のための地域未来投資促進税制の拡充【経産省】
  • ローカル10,000プロジェクト【総務省】
  • 物流業務の自動化・省人化、輸送効率化、デジタル化【国交省】

 賃上げやキャリアアップ助成金、人材開発支援助成金などを通じて、中堅・中小企業の賃金水準の向上と良質な雇用の創出を目指す支援策をまとめています。

  • キャリアアップ助成金【厚労省】
  • 賃上げ促進税制における中堅企業枠の創設【経産省・中企庁】
  • 人材開発支援助成金【厚労省】
  • プロフェッショナル人材事業、先導的人材マッチング事業【内閣官房・内閣府】
  • 地域企業経営人材マッチング促進事業【金融庁】
  • マッチングイベント等の実施による特定技能制度の活用促進【入管庁】

 輸出物流の構築支援や海外展開支援など、海外市場への販路開拓やインバウンド消費の拡大を支援する施策があります。

  • 効率的な輸出物流の構築・輸出向けHACCP等対応施設の整備【農水省】
  • 農林水産物・食品輸出プロジェクト(GFP)【農水省】
  • 中堅・中小建設企業の海外進出支援業務【国交省】
  • 開発途上国の課題解決型ビジネスづくり支援【外務省】
  • HACCP等への対応支援【農水省】
  • 特別な体験の提供等によるインバウンド消費の拡大・質向上推進事業【国交省】

 新事業展開や中堅・中小グループ化税制など経営力の向上や事業再生を支援するための施策が用意されています。

  • 新事業展開等への集中支援【経産省】
  • 中堅・中小グループ化税制【経産省・中企庁】