目次

  1. 新規事業メンバーの選び方
  2. 採用かアウトソーシングか
  3. 新規事業を進めるためのルール整備
  4. ゴールと撤退基準の設定を
  5. フィットネス事業に成功した老舗企業
  6. 新規事業で広まる成長イメージ

 新規事業に乗り出すにあたって、経営者が留意すべきポイントは、①メンバー選定、②ルール整備、③目標の決定の三つです。それぞれ順に見ていきましょう。

 まずは、①メンバー選定です。新規事業を立ち上げる際はルールを守りながら経営者の指示通りに動けるメンバーでチームを構成してください。何が正解か判然としない状況下でメンバーに動いてもらう以上、経営者は意思決定のための情報を日々収集する必要があります。なのに、うそやごまかしに終始するメンバーがいると、適切な意思決定ができなくなるでしょう。

 ただし、優秀な人材を一斉に新規事業に割り当てると、既存事業が傾く恐れがあります。例えば、ある部署の柱となっているマネジャーを、新規事業に部署に異動させたら、既存事業は途端に立ち行かなくなります。ある程度仕組みで回っている部署からの異動が無難です。

 その上で、責任者も1人決めなければなりません。全員が横一列ではメンバー同士で、だれが責任者で、だれが意思決定権を持っているかが分からなくなり、業務が停滞してしまうからです。

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 全ての仕事を今いる社員に任せずとも、新しく採用するなりアウトソーシングするなり、手はあります。というより、高い専門性や資格が必要な分野では、中途採用やアウトソーシングをしなければ始められない事業も多いです。

 採用して自社で社員を抱えるのか、外部の専門部隊に頼るのかは、どちらを選んでもいいでしょう。その際、経営者の判断基準は次の2軸になります。

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