研修資料の作り方 サイボウズやミクシィ、新人向け資料を公開
聞き手に理解してもらいやすい研修資料の作り方のコツを紹介します。そのためには、研修のテーマを決めて、情報を整理することから始めましょう。サイバーエージェントやサイボウズ、ミクシィなどIT各社が公開している新人のエンジニア向けの研修事例や資料もあわせて紹介します。
聞き手に理解してもらいやすい研修資料の作り方のコツを紹介します。そのためには、研修のテーマを決めて、情報を整理することから始めましょう。サイバーエージェントやサイボウズ、ミクシィなどIT各社が公開している新人のエンジニア向けの研修事例や資料もあわせて紹介します。
研修とは、仕事に必要な知識やスキルを身につけるために、ある期間に特別に勉強や実習をすることです。
研修を開くまえにまず、次のことを整理しましょう。
研修のテーマを決めるうえで、会社や部署ごとの人材育成目標があると、会社が従業員に求めることと、研修内容のズレが起こりにくくなります。
コロナ禍では、eラーニング研修もニーズも高まっています。研修講師の北川珠樹さんは、記事「eラーニング研修の基本 実施の手順やコツ、おすすめのLMS4選」のなかで「インターネットとデバイスさえあれば、いつでも好きなときに好きなだけ学習を受けられる」と紹介しています。
では、他社ではどのように研修をしているのでしょうか。IT各社の新人研修を例に、研修内容の組み立て方を紹介します。
LINEの公式ブログ「受講者の声から紐解く、現場で実践してもらえる新入社員研修づくり」によると、LINEでは研修の冒頭で「頻繁にフィードバックを得ることの大切さ」が研修のゴールであると伝えた上で、ゲームやグループディスカッションを実施していました。
研修を研修で終わらせないために「(配属後に)受講者はどんなタイミングでこの研修を思い出してくれそうか?」「受講者はどんな時に活用してくれそうか?」などと想像力を働かせていたといいます。
サイバーエージェントのブログ「新卒エンジニア研修の講義資料を公開!技術力も圧倒的に成長するチーム開発研修とは」によると、研修のゴールとしていたのは、新卒エンジニア全員が「チーム開発の準備ができていること」でした。
研修中のチーム目標と個人目標を考えてもらい、発表、そしてメンター社員からのフィードバックという構成にしていました。
研修のテーマや構成が決まれば、研修資料づくりに取りかかりましょう。
NTTグループを横断する有志団体「O-Den」の共同発起人の一杉泰仁さんは、記事「わかりやすいプレゼンテーションとは 資料構成やデザインのコツを紹介」のなかで、プレゼン資料の作成のコツとして、いきなりパワポの作成に取りかからず、まずアウトラインをテキストで書き出すことを勧めています。
そのうえで、聞き手に伝わりやすくするために次の3点を挙げています。
パワポは見やすさも大切なので、次の4つを意識するだけで、見やすさが大きく改善されます。
サイボウズやミクシィなどIT各社は研修資料を公開しています。こうした資料も参考にしながら研修資料を作ってみてください。
サイボウズの研修資料はブログ「2021年のエンジニア新人研修の講義資料を公開しました」から読むことができます。
エンジニア向けですが、たとえば次のようなテーマもあります。
ミクシィの研修資料は、ミクシィのサイト内記事「ミクシィの21新卒技術研修の資料と動画を公開します!」で公開されています。
研修はオンラインで実施しており、研修を理解してもらえているか、困ったりしていないかといった進捗を確認するのが難しくなります。そこで、『進捗確認くん』という自作のslack botを導入するなど工夫をしているそうです。
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