目次

  1. ブラックサンダーとは
  2. ブラックサンダー、2023年3月に発売以来初の値上げ
  3. ブラックサンダー、2024年9月から再び値上げ

 有楽製菓の「ブラックサンダーファンサイト」によると、ブラックサンダーとは、ココアクッキーとプレーンビスケットをチョコレートでコーティングしたお菓子です。

 発売開始は、1994年。商品名は、材料のココアクッキーや見た目の黒さから「ブラック」、子供に人気なもの=戦隊モノというイメージから「サンダー」となったそうです。

 しかし、1995年には販売が振るわず一度生産を終了しました。復活を望む声をうけて96年に販売を再開したものの、厳しい時期が続きました。

 風向きが変わったのは、3代目パッケージとなった2003年以降。大学の生協で人気が広がり、ベストセラーの書籍『生協の白石さん』で取り上げられた2006年には年間販売個数が2000万個を超えました。

 2008年には、体操選手がブラックサンダーを「好き」と公言したことで、年間販売個数が4500万個を突破。2009年には年間1億個に達しました。

東京メトロの新宿駅地下通路に設置されたキャンペーン広告(2013年2月、朝日新聞デジタルより引用)

 その後も「ひと目で義理とわかるチョコ」のコピーを打ち出した2013年のバレンタインなど、ユニークな企画で話題を集めました。CSRにも力を入れており、2025年までに児童労働撤廃に取り組む原料「スマイルカカオ」へ切り替えることを目指す活動が注目されています。

 有楽製菓がブラックサンダーを始めて値上げしたのは2023年3月。値上げ理由について次のように説明しています。

 「品質を維持しながらこれらのコストアップを吸収すべく、経営の合理化や経費削減等の企業努力を図ってまいりましたが、従来の価格を維持することが困難な状況となりました」

 値上げと内容量を減らした製品は次の通りです。

値上げする商品の一覧

 値上げする商品は、「ブラックサンダー」など15品です。白いブラックサンダーなど地域限定の9商品は2023年3月1日出荷分から値上げとなります。そのほか、ブラックサンダーなど6商品は2023年3月20日発売分から対象となります。

対象商品 商品数 改定率
ブラックサンダー各種 4 8.3~16.7%
ビッグサンダー 1 16.0%
チョコケーキ 1 16.0%
地域限定サンダー 9 10.7~11.3%

内容量を減らす商品の一覧

 内容量の変更は7商品です。2023年3月20日発売分から対象となります。

対象商品名 内容量の変更
ブラックサンダーミニバー 173g→158g(個装紙込)
ブラックサンダーミニバー 145g 145g→133g(個装紙込)
ブラックサンダーミニバー アーモンド&ヘーゼルナッツ 143g→130g(個装紙込)
ブラックサンダーミニバー カカオ 72% 155g→143g(個装紙込)
いちごのサンダー ミニバー 140g→128g(個装紙込)
ブラックサンダー ひとくちサイズ 55g→48g
チョコケーキ mini  7袋(14枚)→6袋(12枚)

 有楽製菓は2024年9月から再び値上げ、または内容量を変更します。理由は以下の通りです。

 「2023年よりカカオ産地での天候不順や病害などによるカカオ豆の生産量減少と価格急騰、さらに円安などの影響によりコスト上昇が続いており、今後もこの状況が継続すると予想されています。当社は、品質維持と並行して、コストアップ吸収のため、経営の合理化や経費削減などの企業努力を重ねてまいりましたが、従来の価格を維持することが困難な状況に至りました」と説明しています。

 値上げするのは、以下の商品です。ブラックサンダーは9月2日発売分から、地域限定サンダーは9月1日出荷分から値上げとなります。

対象商品 商品数 改定率
ブラックサンダー 1 14.3%
地域限定サンダー 7 6.7~16.1%

 内容量が変更となるのは以下の商品です。「ブラックサンダー ひとくちサイズ」は11月13日発売分から、そのほかは9月2日出荷分からです。

対象商品名 内容量の変更
ブラックサンダーミニバー 158g→146g(個装紙込)
ブラックサンダーミニバー アーモンド&ヘーゼルナッツ 130g→118g(個装紙込)
ブラックサンダーミニバー カカオ 72% 132g→119g(個装紙込)
いちごのサンダー ミニバー 128g→116g(個装紙込)
ブラックサンダー ひとくちサイズパウチ 55g→49g
いちごのサンダー ひとくちサイズパウチ 42g→37g
チョコケーキ mini  標準35g/袋→標準31g/袋
ブラックサンダー ひとくちサイズ 48g→43g