目次

  1. 「誰よりも現場第一主義」
  2. 関わるすべての人のために増収増益
  3. 「自分らしい経営のあり方」とは

 「経営者人生として順風満帆。こんな幸せな人生はあまりないんじゃないかなって思っています」。カレーハウスCoCo壱番屋創業者の宗次徳二さんは穏やかな語り口で話し始めました。

 29歳で1号店をスタートさせました。月商80万円足らず。そこから800号店まで広げて、53歳のとき、後継者にすべてをゆだねました。

 「リーダーシップは何一つ発揮できませんでした。そんな私でも良い経営をしようと思い、誰よりも現場第一主義を貫こうと心に誓いました」

 食事を終えて店を出ようとする背中を、従業員とともに「ありがとうございます」と笑顔を添えて見送る、それがうれしくてしょうがなかったといいます。

 店舗の前のごみも拾い続けてきました。「もちろん従業員に声をかければ気持ちよく拾ってくれます。でも、習慣にするのは簡単ではありません。経営者が率先することでお店の雰囲気を良くしてきたのではないかと思っています」

カレーハウスCoCo壱番屋創業者の宗次徳二さん
カレーハウスCoCo壱番屋創業者の宗次徳二さん

 一方で、従業員や取引先、フランチャイズオーナーと、関わるすべての人に喜んでもらえるよう増収増益を続けてきました。

(続きは会員登録で読めます)

ツギノジダイに会員登録をすると、記事全文をお読みいただけます。
おすすめ記事をまとめたメールマガジンも受信できます。