カレーハウスCoCo壱番屋創業者 宗次德二さんが語る「リーダー論」
中小企業の経営改善に役立つ情報を発信するメディア「ツギノジダイ」は、2月7~9日にリアル+オンラインのハイブリッド形式で「日本を変える中小企業リーダーズサミット2024(中サミ)」を開催。 中小企業のリーダー層をはじめ約6000人が参加登録しました。全45講演のなかから、カレーハウスCoCo壱番屋の創業者、宗次徳二さんのリーダー論を紹介します。
中小企業の経営改善に役立つ情報を発信するメディア「ツギノジダイ」は、2月7~9日にリアル+オンラインのハイブリッド形式で「日本を変える中小企業リーダーズサミット2024(中サミ)」を開催。 中小企業のリーダー層をはじめ約6000人が参加登録しました。全45講演のなかから、カレーハウスCoCo壱番屋の創業者、宗次徳二さんのリーダー論を紹介します。
「経営者人生として順風満帆。こんな幸せな人生はあまりないんじゃないかなって思っています」。カレーハウスCoCo壱番屋創業者の宗次徳二さんは穏やかな語り口で話し始めました。
29歳で1号店をスタートさせました。月商80万円足らず。そこから800号店まで広げて、53歳のとき、後継者にすべてをゆだねました。
「リーダーシップは何一つ発揮できませんでした。そんな私でも良い経営をしようと思い、誰よりも現場第一主義を貫こうと心に誓いました」
食事を終えて店を出ようとする背中を、従業員とともに「ありがとうございます」と笑顔を添えて見送る、それがうれしくてしょうがなかったといいます。
店舗の前のごみも拾い続けてきました。「もちろん従業員に声をかければ気持ちよく拾ってくれます。でも、習慣にするのは簡単ではありません。経営者が率先することでお店の雰囲気を良くしてきたのではないかと思っています」
一方で、従業員や取引先、フランチャイズオーナーと、関わるすべての人に喜んでもらえるよう増収増益を続けてきました。
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「低価格サービスは除外しました。適正な利潤をいただいて従業員に報いる。振り返ってみると、それって当たり前のような気がします」
利益が出ていれば、取引先に過度な要求せず、地域に貢献でき、設備投資にも、社員教育にも必要な資金を使えます。
創業期で経営に悩む経営者には「私も当初、自転車操業が続きました、創業期の苦しみが長く続く場合もあります。でも情熱さえ失わなければ、苦労は無駄になりません。お客様や家族や社員と、創業の思いを共有してください。たいていのことは乗り越えられます」と声をかけました。
カレーハウスCoCo壱番屋を後継者に任せると、NPO法人を立ち上げ、クラシック音楽の普及や給付型奨学金などに取り組んでいます。朝4時には事務所に来て、自筆ではがきを書いたり、街を掃除したりする毎日です。
「それが自分らしい経営のあり方です。もちろん、すぐには結果が出るものではありません。でも、そんなところにまた価値があるのではないかなとも思っています」
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