目次

  1. 「実家は農家」アイデンティティーだった
  2. 生産者が付加価値をつけて売れる場所へ

 産地直送通販サイト「食べチョク」を2017年に始めました。農家、漁師それぞれのこだわりを見て商品を買うと、消費者のもとに直送で届きます。生産者と消費者が直接交流できるところが、私たちのサービスの特徴になっています。コロナ禍で流通額が100倍以上に伸び、今も成長しています。

食べチョク代表秋元里奈さん
食べチョク代表秋元里奈さん

 私は、神奈川県相模原市の農家に生まれました。実家が農家であることにアイデンティティを持っていたのですが、中学のときに、廃業します。ふと10年後ぐらいに畑を訪ねると、きれいだった畑が耕作放棄地になっていました。「なんで農業をやめちゃったんだろうな」という気持ちになったのが、起業のきっかけです。

 いま、農家の数は右肩下がりですが、内訳をみると、大規模農家は増えています。減っているのは小中規模の農家なのです。中小規模だと、手作業の作業も多くて収益がなかなか上げられず、農業だけで食べていくのは厳しい状況です。

 でも、すごくこだわって作っている農家や、ほかにない食材を作っている農家もいるので、付加価値をつけて売れる場所があったらと思い、スタートさせたのが食べチョクです。通常の販売ルートより生産者の収益が残るようにしています。現在の登録者は、全国から農家、漁師など約9400事業者に上ります。

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