目次

  1. TikTokで人気の“踊るおじさん” 三和交通のねらい
  2. 「3K」イメージ脱却へ トイレ起点のブランディング
  3. 大手には待遇で及ばなくても 思いを込めた求人募集
  4. うなぎ問屋「鯉平」が取り組んだ休日の大幅増加
  5. 従業員の平均年齢を32歳へ 和菓子店の環境整備
@sanwakotsu

一人で流行りに乗ってみましたが何か変じゃないでしょうか⁉️あああああ足が短かっただけか~#マンホールの上はダンスホール #三和交通 #毎日tiktok #踊るおじさん #fypシ

♬ オリジナル楽曲 - もりせいじゅ(足元におてもと) - もりせいじゅ🥢(足元におてもと)

 三和交通は、神奈川県を中心にタクシー・ハイヤー事業を展開しています。従業員は約1400人、保有車両は約600台と全国7位の規模。乗務員の年齢層が高くなってきたことを背景に、若年層の採用増加に向けたプロモーションの手段として、2019年からTikTokを始めました。

 仕掛け人は、三和交通(横浜市)の取締役部長・溝口孝英さん。溝口さんがマンホールの上で踊った2021年7月の動画は最大のヒットとなり、再生回数770万回を記録。2023年7月現在、三和交通のTikTokアカウントのフォロワー数は約21万人となっています。テレビやウェブニュースでも取り上げられ、広告費換算で5億円以上の効果があったそうです。

トイレ社長こと石和設備工業代表取締役の小澤大悟さんと、誰でも利用できるデザイントイレ『インフラスタンド』(写真後ろ)

 埼玉県所沢市に本社を構える水道工事業「石和設備工業」代表の小澤大悟さんは、するなど、トイレを起点として、トイレが地域交流の場になるようなイベントを企画『トイレ』と『地域おこし』を切り口にSNSで情報発信に取り組み、応募者獲得や人材の定着に成功しています。

 売上アップに欠かせぬ営業人材。ただし、中小企業にとっては大手企業を超える待遇を提示することは簡単なことではありません。

5代目社長田中佑子さん(奥)と58歳の元営業部長(手前)写真はいずれも田中工業所提供

 田中工業所(岐阜県大垣市)の5代目社長田中佑子さんは、待遇を書くことの多い求人票のメッセージ欄に「女性後継者の右腕になってくれる人材を探しています」などと思いを込めたメッセージを書き入れました。すると応募してきたのは、58歳の大手企業の元営業部長。ベテラン人材のモチベーションを支えているのが日々の「ありがとう」という言葉です。

若手人材の採用に注力した鯉平の清水亮佑さん

 うなぎを中心に川魚の卸売り・加工・販売を手がける「鯉平」5代目の清水亮佑さん(37)は加工品事業に力を入れながら、休日の大幅増加や若手の採用・育成に注力。組織の若返りを進めたことが、廃棄ロス削減を目指した新商品「うなぎスナック」の開発や海外展開などの推進力となりました。

「クレドの共有」をする販売部の様子。離れている製造部とオンライン会議でつないで行う。ディスプレイに映っているのは製造部のメンバー(梅月堂提供)

 鹿児島県に「ラムドラ」で知られる和菓子店「梅月堂」があります。4代目の石原良さんが取り組んだ工夫に一つが人材採用。従業員の平均年齢が約30歳若返りました。初任給を1.6倍に引き上げ、始業時間は製造部の職人であっても午前9時。職場の環境整備が功を奏しています。