レバノン全土に退避勧告 イラン・イスラエルの一部も危険レベル引き上げ
日本の外務省は2024年8月、中東のレバノンに出していた危険情報のうち4段階で最も厳しい「レベル4」(退避勧告)を全土に広げました。イランとイスラエルについても「レベル3」(渡航中止勧告)または「レベル4」(退避勧告)を全土に広げました。7月31日にイランのテヘランでハニーヤ・ハマス政治局長が殺害され、イラン当局がイスラエルに対する報復を行うと表明するなど、レバノンを含む地域の緊張状態が高まりつつあるためです。
日本の外務省は2024年8月、中東のレバノンに出していた危険情報のうち4段階で最も厳しい「レベル4」(退避勧告)を全土に広げました。イランとイスラエルについても「レベル3」(渡航中止勧告)または「レベル4」(退避勧告)を全土に広げました。7月31日にイランのテヘランでハニーヤ・ハマス政治局長が殺害され、イラン当局がイスラエルに対する報復を行うと表明するなど、レバノンを含む地域の緊張状態が高まりつつあるためです。
外務省によると、「危険情報」とは、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域に発出される情報で、中・長期的な観点からその国の治安情勢をはじめとした、政治社会情勢等を総合的に判断し、それぞれの国・地域に応じた安全対策の目安をお知らせするものです。
危険情報には、安全対策の4つの目安(カテゴリー)があり、以下の通りです。
外務省の海外安全ホームページによると、7月27日、イスラエルが実効支配するゴラン高原マジュダル・シャムスにおいて、レバノン方面からの攻撃により多数の民間人の死傷者が出ました。その後、イスラエルからレバノン南部等への攻撃が継続して行われています。
イスラエル政府は、28日、レバノンのヒズボッラーに対する攻撃計画を決定する権限を首相、国防大臣に与える決定を行いました。
イスラエル軍とヒズボッラー等との間で攻撃の応酬が激化するなか、7月30日にレバノンの首都ベイルート郊外でイスラエル軍による攻撃がありました。さらに、7月31日、イランのテヘランでハニーヤ・ハマス政治局長が殺害されました。イラン当局はイスラエルに対する報復を行うと表明する等、レバノンを含む地域の緊張状態が高まりつつあります。
こうしたなか、外務省は、レバノン全土に「レベル4:退避勧告」を出しました。
「どのような目的であれ、レバノンへの渡航は止めてください。また、既に滞在されている方は安全を確保した上で商用便が運航されている間に直ちに退避してください」と呼び掛けています。
外務省の海外在留邦人数調査統計によると、2023年10月時点でレバノンに永住または長期滞在している邦人は101人です。
外務省はイラン・イスラエルの渡航中止勧告または退避勧告を全土に広げました。4月に行われたような、イラン・イスラエル双方による軍事的措置の応酬による対立のさらなる激化が強く懸念されています。
外務省の海外在留邦人数調査統計によると、2023年10月時点でイランに永住または長期滞在している邦人は440人です。イスラエル等にに永住または長期滞在している邦人は1270人です。
おすすめのニュース、取材余話、イベントの優先案内など「ツギノジダイ」を一層お楽しみいただける情報を定期的に配信しています。メルマガを購読したい方は、会員登録をお願いいたします。
朝日インタラクティブが運営する「ツギノジダイ」は、中小企業の経営者や後継者、後を継ごうか迷っている人たちに寄り添うメディアです。さまざまな事業承継の選択肢や必要な基礎知識を紹介します。
さらに会社を継いだ経営者のインタビューや売り上げアップ、経営改革に役立つ事例など、次の時代を勝ち抜くヒントをお届けします。企業が今ある理由は、顧客に選ばれて続けてきたからです。刻々と変化する経営環境に柔軟に対応し、それぞれの強みを生かせば、さらに成長できます。
ツギノジダイは後継者不足という社会課題の解決に向けて、みなさまと一緒に考えていきます。