目次

  1. 働きやすい環境づくりで注目
  2. 80代の社員が現役で活躍
  3. 社屋移転でフリーアドレスに
  4. ジェネレーションギャップは「ない」
  5. 手当の支給で合格率がアップ
  6. 評価の公平性を保つ工夫

 横引シャッターは、市川さんの父が創業し、駅構内の売店や有名百貨店などのシャッターを製造しています。市川さんは急逝した父に代わり、2012年に社長就任。高齢の社員に活躍の場を作り、最近までは94歳の社員もいました。がんサバイバーの社員も活躍し、メディアで取り上げられる機会も多い会社です。

 アイペックは、橋梁やトンネルなどの社会インフラの安全性を確かめる非破壊検査を手がけています。2015年に父の後を継いだ東出さんは、従業員の働きやすい環境を整備し、2023年度の「はばたく中小企業・小規模事業者300社(人への投資・環境整備)」に選ばれています。

 トークセッションでは、ともに建築物に関わる事業を展開する市川さん、東出さんの取り組みに迫りました。

 市川さんは入社したころの会社は「風通しが悪く、社員同士の仲も悪かった」と振り返ります。

 市川さんは「社長として特別なことをしたわけではありません。みんなが楽しく働ける会社にしたいと思い、社員が働いている姿を見て『こういう風にすればもっと楽になるよね』とか話しながら、目の前の課題を1個ずつ解決していきました」と言います。

高齢社員に囲まれる市川さん(前列中央、横引シャッター提供)

 横引シャッターの就業規則では定年は70歳となっていますが、実際は柔軟に運用しており、今も80代の社員らが現役で活躍しています。

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