目次

  1. 旧友は転職を考えている時期だった
  2. 旧友に伝えた「友達を辞める覚悟で入って」
  3. 旧友入社後に変わってきた会社の価値観「仕事も家庭も」
  4. 普段は仕事のつきあいでも ふと友人に戻る瞬間
  5. 後継ぎは旧友を入社させるべきか否か?事例を紹介

 京葉エナジーに、岩﨑さんの高校時代からの旧友、大谷真哉さんが入社したのは、10年ほど前のことでした。その少し前、全国展開している大手物流会社に勤めていた大谷さんに転勤の辞令が下りました。

 大谷さんは地元志向が強く、すでに持ち家もあったといいます。そのため、転勤するよりは地元で転職できないかと考えていました。「正直なところ、生涯賃金が下がるかどうかはあまり意識していませんでした」。子どもを育てながら生きていけるなら、と考えていたそうです。

 そこで、高校時代からよく知る岩﨑さん(当時は取締役)に仕事の相談をしたのが入社のきっかけでした。

 事業承継する前に、ワンマン体制から脱却し、社員が自発的に動ける組織に変えていきたいと考えていた岩﨑さんにとって「のどから手が出るほどほしい人材」だったと言います。 

 大手で学んできたノウハウを京葉エナジーの改革に生かしてくれるのではないか。そんな期待がありました。しかし、給与などの待遇では、大手には勝てません。

 さらに、仕事となると、旧友に言いたくないことを言わなければならないこともあるし、場合によっては友人関係が壊れるかもしれません。

(続きは会員登録で読めます)

ツギノジダイに会員登録をすると、記事全文をお読みいただけます。
おすすめ記事をまとめたメールマガジンも受信できます。