目次

  1. 「どんな相談にも乗る」が強みの山喜製陶
  2. 毎月60枚を超える注文書 請求書作成は属人化
  3. 河口さんが変えたかった3つの課題
    1. 受注・出荷状況を把握できない
    2. 入力作業が属人化
    3. 原価の把握が難しい
  4. 受注から請求書発行までを業務アプリで一元化
  5. 「簡単に直せるところが利点」
  6. 3社の修行経験「生きている」

 山喜製陶は、社員・パート合わせて約30人が働く、みずなみ焼・美濃焼の陶器製作会社です。飲食店向けの割れにくい食器類を卸しているほか、全国雑貨チェーン店からも陶器製作を請け負っています。

 河口さんは「サンプルを早く出せる点や、作りたい色の再現など企画段階から難しい相談にも乗れるところに強みがあります」と話します。

2023年3月のセラミックバレークラフトキャンプに出店した河口さん
2023年3月のセラミックバレークラフトキャンプに出店した河口さん

 最近では、お笑い芸人グループ「ギャンブル四兄弟」の粗品さんが、自身のYouTubeで、11月に横浜で開催するイベントで販売するチンチロ丼のグッズ製作に協力したとして紹介していました。

 このときもサンプルだけで100以上作って粗品さんたちと相談しながら完成させたといいます。

 山喜製陶は毎月、数十社から60枚を超える注文書が届きます。商品数にすると300点以上。1回の注文に対して分納が多いのが特徴です。

 そのため、いま何個作っており、いつまでに何個納品すればいいのか、受注残数(たとえば100個の注文に対し、60個出荷したら残り40個注文が残っている)など現状把握・情報共有が大切になります。

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