石破総理とトランプ大統領、2月7日に初の対面会談

 石破茂内閣総理大臣は、2月6日から2月8日まで米国を訪問し、ワシントンD.C.で、トランプ大統領と初となる対面での日米首脳会談をしました。

 少人数会合が、現地時間7日午前11時55分(日本時間8日午前1時55分)から約30分間あり、拡大会合(ワーキング・ランチ)は現地時間8日午後0時25分(日本時間8日午前2時25分)から約20分間ありました。

 外務省の公式サイトによると、石破総理大臣から、米国は日本の外交・安全保障にとって最も重要な国であり、トランプ大統領との間で、日米同盟を更なる高みに引き上げ、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けてともに協力していきたいという発言があったといいます。そのうえで以下の認識を共有したといいます。

  • 両首脳は、日米同盟の抑止力・対処力を高め、日米が直面する地域の戦略的課題に緊密に連携の上、対処していくことで一致
  • トランプ大統領は、米国による核を含むあらゆる能力を用いた、日本の防衛に対する米国の揺るぎないコミットメントを強調。両首脳は、日米安全保障条約第5条が尖閣諸島に適用されることを改めて確認
  • 両首脳は、日本が5年連続で最大の対米投資国であることを始め、経済面でも両国が緊密なパートナーであることを確認。石破総理大臣から、対米投資額を1兆ドルという未だかつてない規模まで引き上げたい、そのために共に取り組んでいきたいとの意思を伝え、トランプ大統領から、日本企業による対米投資に対する強い歓迎の言葉があった
  • 両首脳は、両国におけるビジネス環境を整備して投資・雇用を拡大していくこと、互いに産業を強化するとともにAIや先端半導体等の技術分野における開発で世界をリードすること、また、成長するインド太平洋の活力を取り込む取組を力強く推進していくことを通じて、日米のパートナーシップを更に高い次元に引き上げていくとの認識で一致
  • 双方に利のある形で、日本へのLNG輸出増加も含め、両国間でエネルギー安全保障の強化に向けて協力していくことを確認

 その後の共同記者会見で、トランプ氏は日本製鉄がUSスチールを買収することについて「USスチールは我々にとって非常に重要な企業だ。この地を去るわけではないが、構想は心理的に良くない。だから彼らはUSスチールを所有するのではなく、多額の投資をすることに同意した」と発言しました。

 石破氏もトランプ氏の説明について「強く認識を共有した」と述べました。

USスチールとは 日本製鉄が買収提案するも米政権が阻止

 USスチール(United States Steel Corporation)とは、アメリカ合衆国の大手鉄鋼メーカーです。

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