目次

  1. 中小企業診断士2次試験とは
  2. 過去問演習を重ねて筆記合格
  3. 各科目の特徴・経営に生かせるポイント
    1. 事例Ⅰ(組織・人事)
    2. 事例Ⅱ(マーケティング・流通)
    3. 事例Ⅲ(生産・技術)
    4. 事例Ⅳ(財務・会計)
  4. 口述試験と合格後の流れ
  5. 経営を担うための訓練に

 【注】本記事は特定の教材や勉強法を勧めるものではありません。教材選びや勉強法は個人の判断でお願いします。記事で触れた合格基準や出題範囲、配点は、23年度試験の案内や問題に基づくものです。受験の際は、最新の情報をご確認ください。

 筆者は21年度から中小企業診断士試験の勉強を始め、1次試験を3回目で突破し、23年度の2次試験に進みました(前編参照)。マークシートの選択式の1次試験と異なり、2次試験の筆記は記述式です。架空の中小企業事例を読み解き、問題文に沿う形で経営分析や改善提案を行います。科目は、事例Ⅰ(組織・人事)、事例Ⅱ(マーケティング・流通)、事例Ⅲ(生産・技術)、事例Ⅳ(財務・会計)の四つです。筆記合格者には口述試験が課され、それを突破すれば最終合格となります。

 2次試験の合格基準は「筆記試験における総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満がなく、口述試験における評定が60%以上であること」と定められています。2次筆記は400点満点で240点が合格ラインと計算できます(点数が40%未満の科目がない場合)。2次筆記は各科目の点数が開示されますが、模範解答や各設問ごとの採点は非開示です。23年度2次試験は8241人が受けて1555人が合格し、合格率は18.9%でした。

 23年度の2次試験(筆記)は、8月初めの1次試験から2カ月半後の10月末にありました。24年度は1次試験が8月3、4日、2次試験が10月27日(筆記)と2025年1月26日(口述)です。

 筆者は23年度1次試験翌日の正解発表を受けて自己採点した結果、合格が確実であることが分かりました(合格発表は1カ月後)。合格者は当該年度の2次試験に落ちても翌年度の1次試験を免除されます。そのため、2次試験は2回分の受験機会を得ましたが、筆者は23年度中の合格を目指し、再び一から勉強を始めました。

 各科目の詳細は後述しますが、2次試験の事例Ⅰ~Ⅲは、各科目3千~4千字程度の問題文が与えられ、各科目4~5問の設問に答えます。設問ごとに最大150字程度の字数制限もあります。事例Ⅳは財務諸表や製造・販売データをもとにした計算問題や論述問題で、少し毛色が異なります。

 2次試験の難点は、事例Ⅳの一部をのぞき、絶対的な正解が分からないことです。試験後に出題の趣旨は発表されますが、模範解答は公表されません。各専門学校の過去問分析を見ても、同じ設問で採点の見解が割れていることもあり、最初は途方に暮れました。

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