目次

  1. 緊急事態宣言と重点措置が9月30日で解除
  2. 土曜日の郵便配達が休止
  3. 最低賃金の引き上げ、10月から反映
  4. インボイスの発行事業者の登録申請の受付開始
  5. 車のナンバープレートの新基準が開始
  6. 10月から料金改定も続々
    1. 車検に新たな検査手数料
    2. 輸入小麦の価格は19%上昇
    3. 情報処理技術者試験など受験料が値上げ
    4. キャッシュレス決済のPayPayが有料化
    5. 他行宛ての銀行の振り込み手数料は値下げ

 政府は2021年9月30日で、新型コロナの感染拡大防止対策のための19都道府県への緊急事態宣言と8県へのまん延防止等重点措置について、すべて解除することを決めました。

 ただし、イベントや飲食店にこれまで要請してきた対応の緩和は段階的に進める予定です。

 行動制限の緩和に向けて、ワクチン・検査パッケージを活用した実証実験も始まる予定です。ただし、感染拡大防止との両立は簡単ではなく、慎重に進める必要があります。

 日本郵便は郵便法改正で2021年10月2日から一部の郵便サービスを見直すため、普通郵便の土曜日配達が休止となります。取引先と請求書、契約書などを紙と郵送でやりとりしている場合は、これまでの業務を前倒しする必要があります。

 ITツールの活用を含めて業務の見直しを検討してみてください。

 2021年度の最低賃金は28円アップと大幅に引き上げられ、全国平均で930円となりました。全国で10月から順次適用される見込みです。

47都道府県の最低賃金一覧(朝日新聞デジタルから引用)

 インボイス制度(適格請求書保存方式)とは、適格請求書と仕入税額控除に関するルールを定めた制度です。軽減税率の導入に続き、2023年10月に導入されます。

インボイス制度の概要(デザイン:増渕舞)

 これに向けて2021年10月から、インボイス発行事業者の登録申請の受け付けが始まります。

 国土交通省は、2021年10月から車のナンバープレートの取付け角度や装着するフレーム・ボルトカバーの大きさなどの新基準を適用します。新基準は10月1日以降に初めて登録などを受ける自動車に適用されます。

 元々は4月からの予定でしたが、コロナ禍で半年延期されていました。

ナンバープレートの変更点 ※1 2021年9月30日までに登録・検査・使用の届出がある自動車については、上記基準によらず、自動車の運行中番号が判読できるような見やすい角度によりナンバープレートを取り付けること、また、番号を被覆せず、脱落するおそれがなく、自動車の運行中番号が判読できるフレーム又はボルトカバーを取り付けることができる。 ※2 ナンバープレートに取り付けたときの当該ナンバープレートの外縁からフレームの内縁までの長さ ※3 ナンバープレートに取り付けたフレーム・ボルトカバーの当該ナンバープレートの表面から突出している部分の長さ

 10月からは様々なサービスや制度の料金も変わりますので注意してください。

 2024年から始まる車載式故障診断装置(OBD)検査を前に、2021年10月1日から、自動車の検査の際に支払う法定手数料として、技術情報管理手数料が1台あたり一律400円追加されます。

 OBDの対象の有無にかかわらず、支払う必要があります。

 ウッドショック、アイアンショックと呼ばれる木材・鋼材価格の高騰だけでなく、2021年10月期の輸入小麦の「政府売渡価格」も、2021年度4月期と比べて19%値上げされます。

 政府は中国の需要増、作柄の悪化、海上運賃の上昇などの影響があると説明しています。

 「情報処理技術者試験」と「情報処理安全確保支援士試験」の受験料が5700円から7500円に値上げされることになりました。

 2021年秋から値上げされるのは、情報処理技術者試験などのうち、ITストラテジスト試験など筆記の10試験が対象です。ITパスポートなどコンピューターを使ったCBT方式の3試験は2022年4月から値上げされます。

 キャッシュレス決済の一つ、「QRコード決済」の普及を後押ししてきたPayPayの手数料無料が2021年9月で終了し、有料化されます。

キャッシュレス決済システムの比較(デザイン:増渕舞)

 一方で、他行宛ての銀行振込手数料については、10月、11月から値下げする銀行が相次いでいます。これは、銀行間の送金を担う「全国銀行資金決済ネットワーク(全銀ネット)」の使用料が引き下げられることが理由です。多くの地銀やネット銀行も値下げを発表しています。