目次

  1. 連載「近畿の底ぢから」とは
  2. 読まれた記事トップ15
  3. 読まれた要因
    1. もっとも読まれた記事はTwitter経由
    2. Google Discoverで「おすすめ」も
    3. 経営者のSNSも大きく貢献
  4. BtoB企業にも情報発信が求められる時代

 連載「近畿の底ぢから」は、近畿圏で独自の技術やサービスを誇る中小企業を紹介する連載記事です。朝日新聞の一部の地域面で週1回連載が続けられており、ツギノジダイでは紙面記事を転載して紹介しています。

連載「近畿の底ぢから」の紹介文

 ツギノジダイの記事は、ブックマークのほか、Google、Yahoo!といった検索サイトで特定のキーワードを検索して訪れる人が多くいます。そのほかにも、Yahooニュース・スマートニュース・LINEニュースなどに配信した記事の関連リンク、TwitterやFacebookといったSNS経由など様々な経路で読まれています。

 ツギノジダイで連載「近畿の底ぢから」が始まった2020年10月1日以降、連載記事のなかで多く読まれた記事を順番に並べると次の通りでした。下記トップ15本の記事の見出しをクリックすると、それぞれの記事に飛びます。

  1. 奈良筆の老舗あかしや 13代目が着目したのは書道セットの「かばん」
  2. 「たき火」に着目した尾上製作所 野外レジャー志向に合わせて支持拡大
  3. “美缶”お菓子のミカタの大阪製缶 店と顧客をつなぐパッケージ
  4. コスプレ「武器屋」の顔を持つ匠工芸 プラスチック加工の技生かす
  5. 塩ビ製テーブルクロスの老舗「明和グラビア」コロナで脚光
  6. 「離床センサー」シェア6割のテクノスジャパン 福祉機器需要 鋭く感知
  7. 「箱を売るのではなく、温度を売る」貨物の梱包にクールな新風、ワコン
  8. 「工業製品だが工芸品」ガラスの魅力に光をあてる日本精工硝子
  9. 木枠ミラー専門の千代木工 木枠幅わずか1センチ コロナで売り上げ倍増
  10. 「バリアフリーのはずがバリアに…」を変える 錦城護謨の安全な誘導マット
  11. 「涙のしずく」がヒント 京座布団の縫製技術を生かしたクッション
  12. 平らじゃない太陽電池を開発、スフェラーパワー 全方位から光を取り込む
  13. 海底や石油プラントでもさびないボルト 世界のインフラ支える竹中製作所
  14. 花や果物の抽出液から商品開発 清栄薬品が目指す「意欲のエネルギー」
  15. お手頃ワインも混ぜたらまろやかに? 水質浄化の技、ヴァンテック

 読まれた上位の記事の流入元を分析しました。

 もっとも読まれたのは、「奈良筆の老舗あかしや 13代目が着目したのは書道セットの『かばん』」の記事でした。理由はTwitterでした。

 前職が電機大手のシャープだった奈良筆の老舗「あかしや」(奈良市)13代目の水谷豊社長が着目した新市場について「"目のつけどころがシャープ"だったその着想とは――?」とツギノジダイの公式アカウントでツイートしたところ、シャープの公式アカウントのリツイートで拡散し、記事がたくさん読まれました。

 つぎに読まれたのは、「『たき火』に着目した尾上製作所 野外レジャー志向に合わせて支持拡大」の記事でした。

「ハンディトライポッドブラック」や「マルチファイアテーブル2」など、たき火関連の商品を持つ尾上製作所の名城嗣明社長

 SNSで記事が拡散され始めたところに、「Google Discover」と呼ばれるGoogle アプリでユーザーの興味対象の記事をおすすめする機能で取り上げられたことでたくさん読まれました。

 「“美缶”お菓子のミカタの大阪製缶 店と顧客をつなぐパッケージ」は大阪製缶の清水代表のリツイートから拡散しました。

 Googleで「美缶」で検索すると、記事が検索上位に表示されるようにもなり、継続的に読まれる記事となりました。

 このほかにも、上位にランクインした企業の特徴として、経営者または企業としてSNSやブログで日ごろから情報発信し、ユーザーとコミュニケーションを取っているところが見られました。SNSでの情報発信をすると、外部サイトからの被リンクを増やし、結果的に紹介したい記事や自社サイトの検索順位にも好影響があると考えられます。

 本業に力を入れることはもちろん大切ですが、今後の新たな展開を検討している企業は情報発信も検討してみてはいかがでしょうか。