中小企業の紹介記事が読まれた要因とは?連載「近畿の底ぢから」を分析
中小企業向けメディア「ツギノジダイ」では、多くの中小企業を紹介してきました。どんな企業の記事がよく読まれるのでしょうか?近畿圏での中小企業を紹介する連載「近畿の底ぢから」をもとに、トップ15本を紹介し、このうちトップ3本の記事のヒット要因を解説します。
中小企業向けメディア「ツギノジダイ」では、多くの中小企業を紹介してきました。どんな企業の記事がよく読まれるのでしょうか?近畿圏での中小企業を紹介する連載「近畿の底ぢから」をもとに、トップ15本を紹介し、このうちトップ3本の記事のヒット要因を解説します。
目次
連載「近畿の底ぢから」は、近畿圏で独自の技術やサービスを誇る中小企業を紹介する連載記事です。朝日新聞の一部の地域面で週1回連載が続けられており、ツギノジダイでは紙面記事を転載して紹介しています。
ツギノジダイの記事は、ブックマークのほか、Google、Yahoo!といった検索サイトで特定のキーワードを検索して訪れる人が多くいます。そのほかにも、Yahooニュース・スマートニュース・LINEニュースなどに配信した記事の関連リンク、TwitterやFacebookといったSNS経由など様々な経路で読まれています。
ツギノジダイで連載「近畿の底ぢから」が始まった2020年10月1日以降、連載記事のなかで多く読まれた記事を順番に並べると次の通りでした。下記トップ15本の記事の見出しをクリックすると、それぞれの記事に飛びます。
読まれた上位の記事の流入元を分析しました。
もっとも読まれたのは、「奈良筆の老舗あかしや 13代目が着目したのは書道セットの『かばん』」の記事でした。理由はTwitterでした。
某大手電機メーカーから奈良筆の老舗の13代目へ。そんな後継ぎが注目した新市場は「筆」そのものではありません。"目のつけどころがシャープ"だったその着想とは――? https://t.co/VfmgfqKkgZ
— ツギノジダイ|朝日新聞社の中小企業向けメディア (@AsahiSmbiz) December 17, 2020
前職が電機大手のシャープだった奈良筆の老舗「あかしや」(奈良市)13代目の水谷豊社長が着目した新市場について「"目のつけどころがシャープ"だったその着想とは――?」とツギノジダイの公式アカウントでツイートしたところ、シャープの公式アカウントのリツイートで拡散し、記事がたくさん読まれました。
つぎに読まれたのは、「『たき火』に着目した尾上製作所 野外レジャー志向に合わせて支持拡大」の記事でした。
SNSで記事が拡散され始めたところに、「Google Discover」と呼ばれるGoogle アプリでユーザーの興味対象の記事をおすすめする機能で取り上げられたことでたくさん読まれました。
「“美缶”お菓子のミカタの大阪製缶 店と顧客をつなぐパッケージ」は大阪製缶の清水代表のリツイートから拡散しました。
お菓子の美しい缶が、洋菓子店の集客を後押しする「お菓子のミカタ」。清水社長 @shimizuman15 はSNSでの発信力もあり、学びが多いのでフォローしてみてください #近畿の底ぢから
— 杉本崇 ツギノジダイ編集長 (@SugimotoT3) October 9, 2020
“美缶”お菓子のミカタの大阪製缶 店と顧客をつなぐパッケージ https://t.co/ruDIxIpFr9
Googleで「美缶」で検索すると、記事が検索上位に表示されるようにもなり、継続的に読まれる記事となりました。
このほかにも、上位にランクインした企業の特徴として、経営者または企業としてSNSやブログで日ごろから情報発信し、ユーザーとコミュニケーションを取っているところが見られました。SNSでの情報発信をすると、外部サイトからの被リンクを増やし、結果的に紹介したい記事や自社サイトの検索順位にも好影響があると考えられます。
本業に力を入れることはもちろん大切ですが、今後の新たな展開を検討している企業は情報発信も検討してみてはいかがでしょうか。
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